No.29 トラベラーズ・チェックってどんな物?・・・(海外旅行基礎編)

ガイドブックでは、説明が簡単すぎたり省略されていてよく分からない・・・ってことありますよね。・・・というわけで、これから時々は海外旅行の原点に戻って、特にガイドブックの説明では分かりにくい基礎的な情報を提供したいと思います。
第一弾となる今回のテーマは「トラベラーズ・チェック(以下「T/C」と略します。)」です。日本語では「旅行者用小切手」といいます。
ガイドブックなどでは必ずと言っていいほど、「海外旅行に多額の金を持ち歩くことは危険なので、安全のためにも「クレジット・カード」や「T/C」で持っていきましょう。」との説明があります。
クレジットカードは結構日本でも身近な物となってきて、ほとんどの人が持ってると思います。でもT/Cは、海外旅行の時でもない限り、普段はあまりお目にかかりませんよね。
下の写真がアメリカ$のT/C(見本)です(念のため、本物ではなく「ご利用の手引き」に載っていたMasterCardのサンプル写真のコピーです。)。これは額面が100$のものですが、もちろん20$、50$などいろんな金種のものがあります。一枚一枚の左側に穴があいていて、ホルダーのフックに通し一冊に綴れるようになっています。
T/Cは外国為替を取り扱う銀行や旅行代理店などで簡単に購入できます。窓口で「アメリカ・ドルのトラベラーズ・チェックを10万円分ください。」といえば、その日の為替レート(窓口に表示してあります。)で換算(例えば1$=120円として約830ドル分)を適当な金種に分けて発行してくれます(この他に1%の手数料がかかります。)。このとき「購入者控」もT/Cといっしょに交付されますので、万一に備えこれに小切手番号とかを正確に記入し大切に保管しておきましょう。(再交付の時などに有効です。)
なお地方銀行の支店などでは、通貨の種類によっては小切手の持ち合わせがなくすぐに発行できないことがあります。出発までの日程に余裕を持って確認しておくことが大事です。
さてT/Cにはサインする欄が二つあります
一つは使うときに記入する"counter signature"欄です。
もう一つはあらかじめ保持者がサインしておく"holder's signature"欄です。
下の写真の例では、下の@のところが"holder's signature"欄で、上のAのところが"counter signature"欄になっています。(種類によってはこの欄が上下逆の場合もあるので注意してください。)
T/Cを購入したら、まず全ての小切手の"holder's signature"欄(@のところ)に自筆でサインします。これでこの小切手が「あなたのもの」であることが証明されます。
サインはもちろん漢字でOKですが、必ずパスポートと同じサインをしてください。・・・というのは、買い物や両替などの時にT/Cを使う場合、パスポートの提示を求められ両方のサインを見比べて本人であるかの確認がされるからです。
下の"counter signature"欄(Aのところ)には、買い物の支払いや両替など実際に使用する時に、はじめて自筆でサインをします。お店や銀行の窓口ではこの二つのサインを見比べ、間違いなく本人が使用していることを確認するわけです。
「ずいぶん手続きが面倒くさいな・・・」と思われるかもしれませんが、この二つのサインを別々に書き、さらに一致していないと使えないという点がT/Cが盗難に強いといわれる大きな理由なんです。(このほかにも、盗難にあっても再発行が受けられるという大きなメリットもあります。)
だから面倒くさくっても、購入してすぐに両方の欄にサインするという事だけは絶対にやめましょう
もし両方ともサインしたT/Cを盗まれるとそのまま流通してしまい、何の意味もなくなってしまいますからね!
ただ両替所などでは両方ともサイン済みのT/Cを持ち込むと、念のため裏にもう一度サインするよう求められますけどね・・・
買い物の時に支払額より大きいT/Cを出すと、現金でお釣りをくれますので安心して使ってください。
なお使い残した場合ですが、帰国後円に両替する場合、一般的に現金よりT/Cの方が両替率が有利といわれています。ですから、現地では通貨への両替を最小限とし、使い切れなかった残りは、そのままT/Cで持ち帰りましょう。
もちろん有効期限などはないので、また出かけられるかもしれない人は、そのまま持っていても構いませんよ。
トラベラーズ・チェックのイメージ写真